本人にとってどう都合が良いのかを考える
- 佐藤 和弘
- Jun 28
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組織の2:6:2の法則を用いると、ともするとスタッフ一人ひとりの個性が見えなくなってしまいそうに思えますが、実はむしろ逆で、個性に目を向けるために、あえてスタッフを推進派、慎重派、抵抗派に分けてとらえます。
例えば、あるミーティングで発言しない慎重派に当たるAさんは、本当は自分の意見を持っているしそれを伝えたいけれど、後でBさんからいろいろ言われてしまうかもしれない。もっと言えば、Bさんから目をつけられるような意見はしないようにしようという空気がその場を支配しているのであれば、Bさんにとって意見しないほうが都合が良いという見方ができます。
言い換えれば、その方がBさん本人にとっては合理的であり、意見しないということは、本人の個性としての本音ではなく、空気に支配された結果としての建前ととらえることができるのです。
このように、他者から見れば一見非合理的に見える行動を観察するなかで、本人にとっての合理性を明らかにしていくためには、そのほうが本人にとってどう都合が良いのかを考えていくことが大切だと言えます。
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