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Writer's picture佐藤 和弘

手段を目的に引き上げていく対話


マイクラでさまざま装置をつくることは、ノンテク for kidsの観点からも、考える力(論理的思考力)を養うために有意義だと考えています。ただ、ある意味それ以上に大事なことは、特にサバイバルモードにおいては、そのこと自体を目的ではなく手段としてとらえやすいということです。


例えば、経験値を効率良く集めることができる「経験値トラップをつくる」こと自体は、あくまでも手段であり、目的は「経験値を集めて武器や防具などにエンチャント*をつける」ことだったりします。さらに言えば、武器や防具などにエンチャントをつけること自体も手段であり、目的は「強い敵モブを倒す」「敵モブの攻撃やマグマに落ちてもダメージを受けにくくする」ことだったりする。


つまり、マイクラを通じて、ある目的のためにある手段があり、その目的は別の目的の手段にあたるといった、「手段と目的の連続性」をわかりやすく理解することができるのです。したがって、


「経験値トラップをつくる!」 「何のために経験値トラップをつくるの?」 目的↓ 「武器にエンチャントをつけるため!」 「何のために武器にエンチャントをつけるの?」 目的↓ 「強い敵モブを倒すため!」

といったように、ある手段を目的に引き上げていく対話によって、ノンテクを学ぶことができます。


*エンチャント 武器や防具などの能力を高めることができる

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