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自分自身の「感情」が、論理的思考を身につけることを邪魔する

  • Writer: 佐藤 和弘
    佐藤 和弘
  • Aug 31, 2024
  • 2 min read

「(できれば) 物事を論理的に考えたい」と思う人は多いでしょうが、論理的思考を身につけることは実際には容易ではありません。


論理的思考に関する書籍を何冊か読破した、あるいは(単発の)研修やセミナーで学んだといった段階に留まらず、何年にも渡り日々の日常業務のなかで繰り返し体験的実感的に学び続けるといった段階に発展していかなければ、論理的思考を身につけることは難しいでしょう。スキルの獲得は反復練習に尽きるということは、スポーツというアスリートの世界を眺めてみると明白で、「はい、もう極めたので、これからは練習しなくていい」とはならないのは、メディカルアスリートも同様なはずです。


一方で、この反復練習という観点とは別に、論理的思考を身につけることが難しい本質的な理由があると考えています。それは、自分自身の「感情」が邪魔をするということです。


例えば、自分が苦労して論理的思考を学ぼうと努力していても、実際の現場業務のなかで、相手(他のスタッフ)から論理的でない対応をされた場合、そこに「不公平感」が生じます。


「何で自分だけ苦労しなきゃならないの!?」

「自分だけ努力して論理的思考を学ぶのが馬鹿らしくなる・・・」


人は不公平感を嫌う生き物ととらえると、あくまでもコミュニケーションは双方向によって成り立つという大前提に立ち返れば、一方向の論理的思考には限界があります。そうすると、不公平感を感じる自分自身の感情が、論理的思考を身につけようとするモチベーションを下げてしまうということになりかねません。


これは、だからこそ組織学習による共通言語づくりが重要になることを意味するのですが、あくまでも個人学習の観点で論理的思考を身につけようとするならば、自分自身の感情が(強力な)阻害要因になる可能性を考慮しておくことが大切になります。

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