「なぜ?」を繰り返す際に陥りがちな罠
- 佐藤 和弘
- Jun 17
- 1 min read

問題解決において、原因を表面的な理解に留まらず深掘りしていくために、「なぜ?」を繰り返していくことは大切です。
ただ、「なぜ?」を繰り返す際に陥りがちな罠が、問題との「距離」が遠くなって混乱しかねないということです。
例えば、ある機器の操作の確認ミスという問題の原因を深掘りしようと「なぜ?」を繰り返していった結果、自施設の経営や業界の制度にまでたどり着いたとします。仮にそれが論理的には正しかったとしても、機器の操作の確認ミスという本来の問題とは、基本的にはかなり距離があると言えるのではないでしょうか。
「あれ?元々議論したかったのは、こんな話だったっけ?」
そこで、原因を深堀りするためにおすすめなのが、「具体的には?」という言葉です。これは、現場の半径5メートルに近づける言葉と言えます。例えば次のように。
機器の操作の確認をミスした(問題)
↓なぜ?
以前使っていた機器の操作の確認方法と勘違いした(原因)
↓具体的には?
以前の機器はココとココとココだけ確認すればよかったので、ココを確認しなかった(深堀りした原因)
繰り返しですが、「なぜ?」という言葉を使うことも大切ですので、実際には「なぜ?」と「具体的には?」という言葉の両方を上手に使っていくことが大切なります。




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