生成AIを用いて、問題解決の六大大陸(思考のメカニズムで整理)→任意の様式に自動入力という汎用性の高い自動化
- 佐藤 和弘
- Feb 5
- 7 min read

【目的】【現状】【あるべき姿】【問題】【原因】【対策】の6つの論点で思考を整理する問題解決の六大大陸(世界地図)という考え方。これは、医療安全だけでなく、感染対策やリスクマネジメント、業務改善、看護計画から治療計画に至るまで、さまざまな医療現場の業務の種類に共通する、「正しい行動を取るための思考のメカニズム」であると考えています。
なぜならば、医療とは「あるべき姿と現状のギャップを埋める営み」だからです。
そのうえで、遂にノンテクニカルスキルを発揮することができるようになった生成AIを活用することによって、問題解決の六大大陸の(半)自動生成だけでなく、それぞれの業務の種類に応じて使用されている様式に自動入力することも可能になります。
そこで今回は、以下の【目的】【現状】に関する情報を入力し、それらの情報に基づき、ChatGPTに【あるべき姿】【問題】【原因】【対策】に関する情報を生成してもらった上で、それらの情報を「日本の医療機関で一般的に用いられるインシデントレポート様式」を想定して自動入力してもらいました(以下の「ChatGPTの回答」をご覧ください)。
このことからもわかるのは、問題解決の六大大陸の「汎用性」、つまり「あれにもこれにも使える感」です。今回の架空の出来事が医療安全に関するものでしたのでインシデントレポートの様式に自動入力してもらいましたが、それぞれの業務の種類によって、それぞれの様式に同様に自動入力してもらえばいいことがわかります。
その上で、不足している情報は、生成AIから質問してもらうようにすれば、上司からサポートを受けている感覚で、当該様式の内容を作成することができることもイメージできます。
なお、下記の内容からわかるように、一般的に用いられるインシデントレポートの項目には、【目的】【あるべき姿】に関する項目がありません。これは、インシデントレポートを作成する上で、その前提として、「何のために問題解決するのか?」「(現在の状態を)どのような状態に変えていきたいと考えているのか?」を意図的に考えておくことの大切さを表しています。したがって、今回は、【インシデントレポートの項目にはないが重要な情報】に記載してもらうように指示しました。
ChatGPTに今回の挙動をしてもらうためのカスタム指示は画像で確認できます。
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【入力した情報】
目的:次回からの治療において、指示の変更に適切に対応した治療を行う
現状:治療開始前の申し送りの際、治療時に患者Aさんに使用する皮膚接触用のフィルムが、今回よりBからCに変更になったという情報がスタッフ全体に共有された。以前からフィルムBの使用時にAさんが痒みを訴えることがあったため、痒みの軽減が期待できるフィルムCを使用することになった経緯がある。しかし、変更に関する情報自体はスタッフ全体に共有されたものの、誰が準備を担当するかは指示しておらず、他のスタッフは誰かが準備してくれるものだと考えていた。担当スタッフやダブルチェックを行ったスタッフは、すでにフィルムCが用意されているものだと思い込んだまま治療を開始した。Aさんの治療開始後30分経過した際、フィルムCではなく従来から使用しているフィルムBが使用されていることを担当スタッフが発見。すぐにフィルムCに交換して治療を再開、その後のAさんの状態変化は、通常の治療と同様であった。
【ChatGPTの回答】
ありがとうございます。
いただいた**「目的」「現状」をもとに、まず 問題解決の六大大陸の後半4要素
(あるべき姿/問題/原因/対策)を整理します。
その後、日本の医療機関で一般的に用いられるインシデントレポート様式**に、該当情報をそのまま転記します。
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① 問題解決の六大大陸に基づく整理
あるべき姿
次回からの治療において、指示の変更があった場合には、
• 誰が準備を担当するのかが明確になっており
• 治療開始前に必要物品が正しく準備されていることを複数名で確認したうえで
• 患者Aさんに対して、指示どおりに変更後の物品(フィルムC)を使用した治療が開始されている状態
また、スタッフ間で
• 「誰かがやっているだろう」という思い込みが生じず
• 指示変更が「共有」だけで終わらず「行動」まで確実につながっている状態。
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問題
• フィルムがBからCに変更になったという情報共有はされていたが、
準備の担当者が明確に決められていなかった
• 担当スタッフおよびダブルチェックを行ったスタッフが、
すでにフィルムCが準備されていると思い込んだまま治療を開始した
• 治療開始後30分間、指示と異なるフィルムBが使用されていた
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原因
• 指示変更時に
• 「誰が準備するのか」
• 「いつ・どのタイミングで確認するのか」
という具体的な行動レベルの指示がなかった
• 物品準備に関して
• 暗黙の了解
• 「誰かがやってくれるはず」という思い込み
がスタッフ間で生じていた
• ダブルチェックが
• 指示内容と実際に使用している物品の一致を確認するチェックになっていなかった
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対策
• 指示変更があった場合には
• 準備担当者をその場で明確に指名する
• 治療開始前に
• 「変更点」と「実際に準備されている物品」を声に出して確認する手順を設ける
• ダブルチェックの際には
• 「準備されている前提」で確認するのではなく
• 実際に使用する物品を目で見て指示と照合することをルール化する
• 指示変更を
• 「共有事項」ではなく
• **「役割と行動を伴う指示」**として扱う意識づけを行う
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② インシデントレポート様式への記載(一般的な項目)
※ 情報は要約せず、そのまま記載しています
※ 該当しない項目は空欄にしています
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【インシデントレポート】
発生日時:
発生場所:
患者情報(年齢・性別など):
患者Aさん
当事者(関与した職種・人数):
インシデントの内容・経過:
治療開始前の申し送りの際、治療時に患者Aさんに使用する皮膚接触用のフィルムが、今回よりBからCに変更になったという情報がスタッフ全体に共有された。以前からフィルムBの使用時にAさんが痒みを訴えることがあったため、痒みの軽減が期待できるフィルムCを使用することになった経緯がある。しかし、変更に関する情報自体はスタッフ全体に共有されたものの、誰が準備を担当するかは指示しておらず、他のスタッフは誰かが準備してくれるものだと考えていた。担当スタッフやダブルチェックを行ったスタッフは、すでにフィルムCが用意されているものだと思い込んだまま治療を開始した。Aさんの治療開始後30分経過した際、フィルムCではなく従来から使用しているフィルムBが使用されていることを担当スタッフが発見。すぐにフィルムCに交換して治療を再開、その後のAさんの状態変化は、通常の治療と同様であった。
患者への影響:
発見の契機:
直後の対応:
すぐにフィルムCに交換して治療を再開。
原因・要因:
指示変更に関する情報共有は行われていたが、誰が準備を担当するかが明確にされていなかった。担当スタッフおよびダブルチェックを行ったスタッフが、すでにフィルムCが準備されているものだと思い込んだまま治療を開始した。
再発防止策:
指示変更時に準備担当者を明確にし、治療開始前に変更点と実際に使用する物品を確認する。ダブルチェックの際には、指示内容と実際に使用している物品が一致しているかを目で見て確認する。
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【インシデントレポートの項目にはないが重要な情報】
目的:
次回からの治療において、指示の変更に適切に対応した治療を行う
あるべき姿:
次回からの治療において、指示の変更があった場合には、誰が準備を担当するのかが明確になっており、治療開始前に必要物品が正しく準備されていることを複数名で確認したうえで、患者Aさんに対して指示どおりに変更後の物品(フィルムC)を使用した治療が開始されている状態。また、「誰かがやっているだろう」という思い込みが生じず、指示変更が共有だけで終わらず行動まで確実につながっている状態。
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③ 空欄項目を埋めるための質問(1つずつ)
ではここから、より質の高いインシデントレポートにするために、
空欄になっている項目について順番に確認します。
質問①
このインシデントが発生した「場所(例:治療室、透析室など)」はどこでしたか?



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