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一般化・平均化の罠

  • Writer: 佐藤 和弘
    佐藤 和弘
  • Dec 13, 2025
  • 2 min read

問題解決の文脈で、さまざまな機会に伝えていることに「一般化・平均化の罠」と呼んでいる考え方があります。


例えば、目の前に100人いて、50人がメガネをかけていて、残りの50人がメガネをかけていない場合、平均すると「片目だけメガネをかけている人」と言えますが、実際には目の前には誰一人としてそのような人はいません。


このことが意味するのは、一般化・平均化すると、「皆に当てはまるようで、実は誰にも当てはまらない答えになってしまいかねない」ということです。


もちろん、一般化・平均化のすることにはメリットがあって、それは一言で言えば「コミュニケーションが楽になる」ことでしょう。「これはこれ、あれはあれ、それはそれ」といったように個別に説明する手間が省けるからです。


たしかに「日本人は」「医療者は」「患者さんは」といったように主語を大きくすれば、ひとつの主張で済むので、あれこれと説明する必要がなくなり楽ではあるでしょう。しかし、仮に「日本人は真面目だ」といった意見があっても「平均的にはそうかもしれないけど、自分は真面目じゃないなぁ」と思う人もいるはずです。いや、もしかすると、意外とほとんどの人がそう言うかもしれません。このことは、


「主語が大きくなると、本当の答えが見えなくなってしまう」


ととらえることができることを意味します。


もちろん、実際には便宜的に一般化・平均化するほうがよい場面もあるでしょう。そのうえで大事なことは「意図的に」ということ。時と場合によっては意図をもって主語を大きくすることもできるが、時と場合によっては意図を持って主語を小さくする、つまり固有名詞で語ることもできるようにすることが大切になります。

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